バス | 車両で見る100年史
車両で見る100年史 -バス-
過去に使われた市営交通の車両を紹介します。
1930年 市バスの登場
バス事業の創業時に購入した40両のシボレー(1929年式)は、車体は濃えび茶色に白帯という塗装で、屋根はモニター型という二重屋根、乗降口は車体の前後に2か所設け、燃料はガソリンでした。その後、昭和6年度に購入した車両からは塗色と構造を変更し、屋根を一重屋根にするとともに側窓を大きくし、乗降口は1か所としました。

1935年 初の国産⾞バス(キソコーチ)
初の国産車として、昭和10年から導入したものです。車体は、当時としてはモダンな流線型のキャブオーバー型で、明るく乗り心地がよいというので好評を博しました。

1947年 ダッジブラザース
昭和22年、23年に、進駐軍から1.5トン積みのトラック150両の払い下げを受け、車体を改装してバスにしたものです。車体の改装にあたっては、当時の資材不足を反映して、骨格材は戦時工場の鉄骨、座席の詰め物はわらくずを使い、窓ガラスにいたっては、足りない分は切れ端を継ぎ足して使用しました。なお、右の写真は、バスが路上で故障したときなどに出動する急援車(救援車)として使用しているときのものです。

1948年 ボンネット型ディーゼルバス
ディーゼルバスは昭和23年に運行を開始した日野トレーラーバスが最初で、一般のバスも、その後はほとんどディーゼルバスを購入するようになりました。30年ごろには車体が箱型のアンダーフロアエンジンバス、リヤーエンジンバスが登場しましたが、それまでのバスは、エンジンが車体前部に取付けたボンネット型のものがほとんどでした。

1951年 定期観光バス
定期観光バスの経営が各方面から要望されたことから、昭和26年10月3日に事業を開始しました。当初は、貸切バス用車両を利用していましたが、27年に天井の両側をガラス張りにした「あつた」「なみこし」を導入し、毎年夏には夜の観光バスを運転しました。しかしながら、経営は赤字続きであり、37年10月14日に定期観光バス事業を廃止し、新たに設立された名古屋遊覧バス株式会社に引き継がれました。

1954年 アンダーフロアエンジンバス
エンジンを車体中央部の床下に取り付け、車体を箱型にしたもので、昭和29年から36年まで購入しましたが、その後はリヤーエンジンバスが主流となりました。

1956年 リヤーエンジンバス
エンジンを、現在のバスと同じように車体後部に取り付けたもので、昭和31年から購入しています。当時はほとんどの路線が運転手と車掌の二人で運行されていたため、車両も乗降口を車体の中央に1か所設けたツーマンバス用のものが多く、40年まで購入が続きました。なお、右の写真は34年に購入した車両ですが、37年以降は、乗降口の扉に1枚引き戸を採用しました。

1962年 ワンマン・ツーマン兼用車
ワンマン運転を行う路線においては、ボンネット型のワンマン専用車を使用していましたが、昭和37年からは、乗降口を車体の前部と中央部の2か所に設けたリヤーエンジンのワンマン・ツーマン兼用車を購入して使用するようになり、その後のワンマン化の推進にともなって、40年からは本格的に導入しました。右の写真は、最後のワンマン・ツーマン兼用車として、49年に購入したものです。

1969年 ワンマン専用車
昭和37年からワンマン運転を行う路線にはワンマン・ツーマン兼用車を購入していましたが、44年からは、ワンマン化の進展や車両の価格を考慮し、再び、乗降口を車体の前部と後部の2か所に設けたワンマン専用車の購入を開始しました。塗色は、赤帯を加えたもので(50年以降に購入したものは緑とクリームのツートンカラー)、52年まで購入を続けました。

1973年 低公害バス
低公害バスの導入は、モータリゼーションの進行が急加速した昭和40年代後半から始まりました。昭和48年から54年には、電気バス(右写真)1両を試験的に使用しました。その後、平成4年からはディーゼル・電気式ハイブリッドバス、平成6年からはディーゼル・蓄圧式ハイブリッドバスなどが導入されました。現在主流となっているアイドリングストップバスは、平成6年10月から導入が始まりました。

1976年 低床バス
乗降の際の利便を考え、現在のバスと同じようにステップや床を低くしたもので、昭和51年度から本格的に導入しました。ワンマン専用ですが、低床とした関係から乗降口は前部と中央部の2か所となりました。また、52年度末に購入したものからは全て冷房車両(55年度からは冷暖房車両)、62年度末に購入したものからは基幹バスなどを除いて乗降口を3か所としています。

1982年 基幹バス
基幹1号系統に使用する車両は、当初から、冷暖房装置や空気バネ(エアサスペンション)、大型引違い窓、カーテンを装備しています。

1988年 三扉バス
昭和63年3月から本格的に三扉バスの導入を進めました。また、平成3年9月からは、空気バネと大型窓の採用、車内案内表示装置の設置、優先席の増設、座席の改良などグレードアップした車両を導入しました。

1989年 デザイン博専⽤シャトルバス
平成元年7月15日から11月26日までの135日間にわたり、世界デザイン博覧会が名古屋城・白鳥・名古屋港の3会場で開催されました。
市バスは主要駅と会場、駐車場と会場とを結ぶシャトルバスのほか、名古屋城会場と白鳥会場とを結ぶロンドンバスを運行し、多くのお客さまにご利用いただきました。
1990年 深夜バス
昭和60年ごろから生活時間の変化に伴い、都心部における深夜の交通需要が増し、公共交通機関の深夜運行の需要が高まりました。そこで、平成2年12月5日に深夜1号系統(栄-藤が丘)、深夜2号系統(栄-地下鉄高畑)の2系統の運行を開始しました。

1997年 ノンステップバス導入
現在主流の出入口に階段のない、乗り降りしやすいバスです。当初外国車で購入検討されていたノンステップバスが国産車で生産されることになり、「人にやさしい超低床ノンステップバス」として高齢化社会に対応するため、平成9年3月に導入しました。その後、平成13年2月からは、全車ノンステップ車を購入しています。

1998年 都心ループバス
都市部の活性化を図るとともに、都市部間の移動による新たな需要喚起を目的として、平成10年5月2日に運行を開始しました。日中時間帯は10分間隔での運行を基本とし、また専用停留所を設置して一般バス路線よりも短い停留所間隔とするなど、都心部での買い物客などによる回遊移動の利用をしやすくした路線でした。

2007年 なごや観光ルートバス「メーグル」
平成19年7月21日に白地に金色の中型車である「メーグル」が、観光ルートバスとして運行を開始しました。主な運行経路は、トヨタ産業技術記念館・名古屋城・徳川園・市政資料館・広小路栄などです。
本市観光文化交流局(運行開始時は市民経済局)の車両で、運行は交通局が受託しています。
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